女子柔道家の出口クリスタ選手をご存知ですか？
東京オリンピックの日本代表強化選手に選ばれていたそうですが、この度、お父さんの国（カナダ）の代表としてオリンピックを目指すことを発表されました。
今日は、出口クリスタ選手が東京オリンピックでカナダ代表になった理由はなぜか？これまでの試合結果についても調べてみました(*´ω｀*)
日刊スポーツ/ 柔道女子の出口クリスタ カナダ代表でＧＳ東京出場 https://t.co/18MHKlBuqi sp pic.twitter.com/BV0gdlPdzB
— まとめてスポーツ (@matome_sport) 2017年9月30日
【出口クリスタ】東京オリンピックカナダ代表になった理由はなぜ？
一番大きな理由と考えられるのが、出口選手が参加している階級（女子57kg級）の選手層の厚さだと思われます。
学生時代から頭角を現していた出口選手、大学時代はスランプに陥っていたそうです。高校生の頃お父さんの出身国のカナダから、カナダの選手としてオリンピックを目指すよう話があったそうです。
「高校の時にカナダからお誘いは受けたことがあるんです。ちょっと迷ったっちゃあ迷ったけど、そんなシリアスに迷いませんでした。まわりから『日本で一番になって、オリンピックで勝つから意味があるんじゃない？』って言われて一理あるな、と。でも、20代で講道館杯の2回戦で負けておいて、オリンピックなんて出られるわけないじゃないですか」
高校の時、カナダ側からスカウトされても、大して気に留めなかった。「自分には選択肢がある」という程度の認識で、それはずっと心の奥底にしまっていた。
しかし、大学で不振に陥る最中、ちょうど講道館杯の半年ほど前、女子カナダ代表コーチのサーシャ・メーメドビッチが訪れ、父と母を含めた四者面談を行なうと、出口の心は大きく揺れ動く。
カナダ、アリかも、と。
このまま日本か、それとも、父のルーツであるカナダか。悩み続ける。答えは出ない。
誰かに相談したい。でも、「日本orカナダ」の選択なんて、傍から見たら重すぎる。まわりに心配かけてもしょうがない。だから、「どっちがいいと思います～？」と、努めて明るく聞いてみることにした。ランチ、カレーにする？ パスタにする？ くらいのノリである。
意外な答えが返ってきた。
「20人かな、いや、30人くらい聞いたのかな。これまで自分を育ててくれた先生だったり、ずっと一緒に柔道やってきた先輩や同級生に。9割以上が『絶対カナダのほうがいいよ』って。勝率というか、オリンピックに出ることを目標とした場合、カナダのほうがいい。みんなそう言ってくれました」
ちなみに両親は「どっちでもいい。自分の好きなようにやりなさい。そこに私たちは口出ししない」と言ったという。
それでも悩み、迷い続けた。今のままでいることのメリット・デメリット、カナダ代表になることのメリット・デメリット……何度も何度もシミュレーションした。天秤は時にせわしなく、時に片方へと大きく揺れながら、止まることは決してない。
しかしある日、天秤が止まった。
悩めるだけ悩んだ。もうこれ以上、悩むのもめんどくさい――。
2回戦敗退した講道館杯から年が明けて2017年1月。出口は全日本柔道連盟に、強化指定選手の辞退届を提出。カナダ代表として東京五輪出場を目指すことを選んだ。
柔道選手として東京オリンピックの舞台に立つことは一生に一度の経験ですよね。
たくさんの葛藤があると思うし、もしかしたら「日本代表」という枠じゃないところから出場することで心無い言葉を聞いたりすることがあるのかもしれません。
追求していけば私の父はカナダ人の血は入ってません。だけどカナダで産まれたからカナダ人なんです。自分の国に誇り持ってます。純血しか国の為に戦ってはいけないのですか？
— 出口クリスタ (@10CMD29) 2019年6月26日
歳はだいぶ離れてましたが気さくに接していただいたし、日本かカナダか迷ってた時に背中を後押ししてくれたうちの1人でした。
カナダ代表として『野獣』引き継げるように頑張ります🐺
お疲れ様でした。 https://t.co/yXZt4NWo9M— 出口クリスタ (@10CMD29) 2019年2月2日
カナダ国籍を取得して練習を始めると、日本との違いが如実に表れて戸惑うことが多かったと言われています。
柔道を続けることに変わりはないが、何せ環境が一変した。
まず言葉。もともと父と母との会話は英語だったので、簡単な英会話ならできる。新しい仲間たちはフランス語訛りの英語をしゃべっている。最初は向こうの話すスピードに追いつかなくて聞き取れなかったが、時間が経つに連れて慣れてきた。
独特の柔道用語もあった。例えば「タイオ」。基本的な投げ技である「体落し」のことだ。「一本背負い」は「イッポン」に省略されていた。
しかし耳で感じたカルチャーショックより、目に入ってくる情報のインパクトのほうが、あまりにも強烈すぎた。
化粧したまま練習している子がいる。ヘッドギアをつけて練習している子がいる。なんでヘッドギアつけてるの？ と聞けば、「ピアスを安定させたいから」と返ってくる。寝技の練習をしていると、ヘソピをつけたままの子がいる……。
「最初は、はあ？？？ の連続でした。でも、もう慣れちゃいました。コーチが何か指摘するわけでもないし、みんな普通に練習してるし。ヘッドギアつけてピアス落ちないなら、まあいいかって」
カナダ代表チームの一員として初めて臨んだ国際大会は、2017年10月のグランドスラム・アブダビだった。結果は初戦敗退。つづく12月のグランドスラム東京も、初戦で逆転負けを喫した。
なお、この時点でまだ出口は正式にカナダ代表となったわけではない。「入賞すればカナダ代表」という、まだセレクションの段階だった。
「これはマジでヤバい……」と、出口は冷や汗をかいた。しかし、チーム側は至ってポジティブだった。「心配しなくても大丈夫。グレードを下げて、次の大会に出てみよう」と。
そこから出口の快進撃が始まった。今年2月、ヨーロッパオープン・オディベーラスでオール一本勝ち。首脳陣は「これでパリに出られるね！」と手放しで喜んだ。そして臨んだグランドスラム・パリでは、出口本人も驚きのオール一本勝ち。これで晴れて正式にカナダ代表の看板を背負うことになった。
それでも、【柔道家として東京オリンピックの舞台に立ちたい】という夢に手が届くところまで努力されていて、カナダからの声掛けがあるということが、出口選手がこれまで頑張ってきた証拠だと思うのです！
私は、カナダの選手として日本で積み重ねてきたものを背負って頑張ってほしいと切に願っています(>_<)
過去の試合結果は？
52kg級での試合結果
- 2010年：全国中学校柔道大会 3位
- 2011年：全日本カデ 2位
- 2011年：インターハイ 優勝
- 2011年：エクサンポロヴァンスジュニア国際大会 優勝
- 2012年：高校選手権団体戦 3位
57kg級での試合結果
- 2012年：インターハイ団体戦 3位
- 2012年：国体少年女子の部 3位
- 2013年：高校選手権個人戦 優勝
- 2013年：高校選手権団体戦 2位
- 2013年：インターハイ 2位
- 2013年：全日本ジュニア 優勝
- 2013年：国体少年女子の部 3位
- 2013年：世界ジュニア個人戦 3位
- 2013年：世界ジュニア団体戦 優勝
- 2013年：講道館杯 3位
- 2013年：グランドスラム・東京 3位
- 2013年：グランプリ・チェジュ 優勝
- 2014年：ヨーロッパオープン・ローマ 2位
- 2014年：体重別 3位
- 2014年：全日本学生柔道優勝大会 優勝
- 2014年：グランドスラム・チュメニ 5位
- 2014年：全日本ジュニア 2位
- 2014年：学生体重別 3位
- 2014年：世界ジュニア個人戦 2位
- 2014年：世界ジュニア団体戦 優勝
- 2014年：講道館杯 7位
- 2015年：全日本学生柔道優勝大会 優勝
- 2015年：全日本ジュニア 3位
- 2015年：学生体重別 3位
- 2015年：体重別団体 2位
- 2015年：講道館杯 3位
- 2016年：優勝大会 優勝
- 2016年：学生体重別 優勝
- 2016年：体重別団体 3位
- 2017年：優勝大会 優勝
- 2017年：学生体重別 優勝
- 2018年：ヨーロッパオープン・オディベーラス 優勝
- 2018年：グランドスラム・パリ 優勝
- 2018年：パンナム選手権 優勝
- 2018年：グランプリ・フフホト 優勝
- 2018年：グランプリ・ザグレブ 優勝
- 2018年：グランプリ・ブダペスト 3位
- 2018年：世界選手権 3位
- 2018年：グランドスラム・大阪 5位
- 2019年：グランドスラム・パリ 優勝
- 2019年：グランドスラム・エカテリンブルグ 優勝
- 2019年：パンナム選手権 優勝
- 2019年：グランプリ・モントリオール 優勝
出口選手は、2017年3月にカナダ代表選手としてオリンピックを目指すことを決めました。
それまでは結果が出ないスランプ状態であることも多かったそうですが、カナダ代表選手となって以降は好成績を出し続けています(*^^*)
大学時代に負けていた同じ階級の有力選手にも勝つことが多くなったそうです。
【出口クリスタ】東京オリンピックカナダ代表になった理由はなぜ？過去の試合結果も調査！についてまとめ
カナダ代表として東京オリンピックの舞台を目指す出口クリスタ選手！大変なこともたくさんあると思いますが、これまでの頑張りを目にしている人も、応援している人もたくさんいるので、2つの国を背負って頑張ってもらいたいです(*´ω｀*)
オリンピックの舞台で日本の選手と出口選手との試合を見ることが出来ると良いなと思いました！
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